セプは、嬉しくて嬉しくて
自分のごはんを、両親には内緒でそっと
山の広場に置いて感謝を伝えました。すると、翌日、セプの家の前には、大きな鹿肉と、オオカミの足あとがありました。
それを見た両親やコタンの人たちは、
とても驚き、大喜びするのでした。
大昔からこの大地に住んでいたアイヌの人たちとオオカミは、お互いの命に敬意を払い、
そして譲り合いながら生きていたはずです。
オオカミの魂に報いるためにも
是非、アイヌの人たちの伝承に
耳を傾け学んでみませんか。
カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ
シネプ カ イサム
〈天から役目なしに降ろされ物は
一つもない〉