3月25日(日)、知里幸恵 銀のしずく記念館にて自然観察会を行いました。当日はNHKの取材も入って、
その模様は5月7日18:10頃からの放送になるそうです!
👩堀江純子さんの報告です。
銀のしずく記念館周囲の森は、樹齢100年を超えるクリやトドマツにイチイやイタヤカエデ、アオダモなどがあります。雪解け間もないモノトーンの森ではありますが、大木の下をよく見ると、穏やかな陽気に誘われ、フクジュソウが光り輝いていました。
そんな森で、樹木観察です。
まずは、知里高吉と森の関係を宗広光明先生からお話しいただき、付近にはたくさんの植物地名があったことも紹介しました。2010年の記念館建設時に行った地鎮祭で祭壇に使われたオノエヤナギはそこに根付き、今や建物と背比べをしています。
遠くからいらした方も、いつもの近くの方々も、みんなで触ったり、ルーペで覗いたり、樹液をなめたりして、五感で森を楽しみます。
トドマツのところでは他の針葉樹との見分け方を紹介し、大人たちが夢中になって松脂のたまっているふくらみをツンツン突き出しました。揮発性で癒し効果があるといわれる松脂は、接着剤やあかぎれの薬として使い、枝葉は狩り小屋作りや「穴熊猟」に使いました。
宗広先生からはトドマツの覚え方にまつわる歌(江差追分)も聞かれ、みなさん笑顔が絶えませんでした。
楽しみにしていたこの森での観察会は、あっという間に時間が過ぎました。天候に恵まれたのは、むつみさんも空遠くから見守っていてくれたからでしょう。
suy unukar an ro!(またお会いしましょう!)
※当日取材されたNHKの放送は5/7の18:10からの番組内とのことです。
※アイヌ語名や利用法は地域により異なることがあります。